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みさき眼科クリニック@代々木上原

マイボーム腺炎関連角膜上皮障害

マイボーム腺とはまぶたにある油の分泌腺です。ときどきその油がつまってしまったり、細菌感染を起こして「ものもらい」になることがあります。


「ものもらい」は痛みがありますが、この分泌腺に慢性的に炎症があると角膜(黒目)に炎症や傷ができることがあり、マイボーム腺炎関連角膜上皮障害と呼ばれています。抗菌薬を飲まないと治らないことが多いのですが(点眼では効果が不十分)、診断がつかずに重症アレルギーやドライアイと思われていることがあります。


この病気にはタイプが二つあり、ひとつは若い女性(小学生から中学生くらい)に見られるフリクテンタイプ、もう一つは成人から高齢者に見られる非フリクテンタイプです。


フリクテンタイプは角膜への血管侵入や細胞浸潤が起き、一見アレルギーのように見えることもあります。アレルギーの治療薬やステロイド剤を使ってもあまり効果がなく、「ものもらい」を繰り返すことが多いと本人も気づいています。MRKCpre.jpg写真はこのフリクテンタイプで、白目の充血が目立つために何年もの間アレルギーの治療をおこなっていましたが効果がない、と相談に来院されました。自覚症状がほとんどなく、またそれまでにステロイドを使っても効果がない、またものもらいの治療を何度もした、ということより、マイボーム腺炎関連角膜上皮障害と考え、抗菌薬の飲み薬を飲んでもらったところ、一週間程度でここまで充血が減りました。

MRKCpost.jpg

非フリクテンは角膜上皮障害が強く出るために、ドライアイとして治療されていることがありますが、通常ドライアイでは角膜だけでなく結膜(白目)にも傷ができるために、よく見るとドライアイの典型ではないとわかります。


Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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