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みさき眼科クリニック@代々木上原

眼底出血による視力低下が回復するかどうか

眼底出血でよく見るものは、写真のような網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)と呼ばれるもので、動脈硬化で硬くなった動脈の壁が静脈を押しつぶしてしまい起きる状態です。

BRVO.jpg

現在治療の主流は、抗VEGF抗体を眼球内に注射する方法で、1回注射をしただけで治る人が20%くらいと報告されています。残りの半分の人は数ヶ月ごとの注射を行い一年くらいで治るのですが、あとの人は治療をしても残念ながら視力低下したままです。

BRVOOCT1.jpg

治療が効いて視力が回復するのは、出血した部分の層構造が保たれている場合とわかっています。カラーの図は眼底写真の出血部分をOCT(眼底三次元画像解析)で見たもので、矢印の上部左側が少し盛り上がっているのは「むくみ」が起きている部分です。これが視力低下の原因となります。BRVOOCT-2.jpg

もうひとつの図は出血を起こしていない正常のほうの目であり真ん中がくぼんだきれいなカーブが見えていますが、「むくみ」の起きているほうの図はその状態が崩れているのがわかると思います。ただ、矢印のすぐ上あたりは層構造が壊れていませんし、矢印の上側が少し上に盛り上がっているのはFoveal bulgeと呼ばれる部分で、これが残っているのは視細胞が健常ということであり、回復の見込みがあるとわかります。


Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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