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みさき眼科クリニック@代々木上原

網膜静脈閉塞症(BRVO)

網膜静脈閉塞症はそれほど珍しい病気ではなく、外来でたまたま写真のような放射状の出血を見つけることもよくあります。

BRVO.jpg 

出血自体で視力低下が起きるのではなく、静脈閉塞後に虚血となり、VEGFVascular Endothelial Growth Factor、血管内皮増殖因子)と呼ばれるものが増えることにより視力に大事な黄斑部に浮腫が起きることで視力低下が続くことになります(図参照)。

BRVOfig.jpg 

以前はレーザーくらいしか治療法がなく、レーザーを打つことで相対的な虚血状態を減らすとされていましたが、最近は抗VEGF抗体を眼球内に打つ治療が主体となっています。

再発の目安は自覚的に視力が落ちること、OCT(眼底三次元画像解析)で黄斑浮腫が認められること(図)、です。

2割が一回の注射で治りますが、8割が再発し、その半数が一年で治療が終了、残りは再発する治療抵抗例となります。再発時にも同様の注射を行い、一年間の平均注射回数は4回くらいです。

BRVOoct2.jpg 

手術を行っていない開業医でこの注射を行う眼科は少ないと思いますが、再発チェックはOCTの器機があれば可能です。


なお、この出血を見た場合高血圧や動脈硬化によることが多いので、内科受診をおすすめしています。


Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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