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みさき眼科クリニック@代々木上原

眼に出る抗がん剤の副作用

抗がん剤は眼にもさまざまな副作用を生じます。


免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれる抗がん剤は、悪性黒色腫、肺の非小細胞癌に使われることがあります。免疫関連有害事象と呼ばれる全身の臓器に起きる副作用は、間質性肺炎、大腸炎、甲状腺機能低下症、肝障害などがあり、眼ではぶどう膜炎が報告されています(頻度は1%未満)。


免疫チェックポイント阻害薬の一つであるPD-1抗体(ペムブロリズマブ、ニボルマブなど)を投与した後に原田病のようなぶどう膜炎を生じたという報告があります(Pharmacotherapy 36: 183-188, 2016. Clinical Case Reports 5: 694-700, 2017.


もともとPD-1は原田病の発症に関連しているのと、PD-1PD-L1に結合して眼の炎症をおさえる働きがあるのですが、ここに抗PD-1抗体が結合すると炎症抑制のシステムを破たんさせるために、このような副作用が起きるらしいです。


抗がん剤治療をしていることを眼科外来ではお話しされない患者さんも多いのですが(関係ないと思っているようです。)、意外に今困っている症状が薬の副作用のこともありますので、治療中の病気や使っている薬のことは説明してください。


Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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