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みさき眼科クリニック@代々木上原

抗緑内障点眼薬に含まれる防腐剤

点眼薬の多くに含まれる防腐剤の塩化ベンザルコニウムは、点眼薬の保存という点では大事な添加物ですが、時に涙液層の最表にある油層の不安定化を起こし蒸発亢進型ドライアイの原因となり、また正常細胞への障害を起こすことで点状表層角膜症を生じることがあります。防腐剤が入っていると、異物感やドライ感が出やすいというデータもあります。


とは言うものの、すべての点眼薬をこの防腐剤フリーにする必要はありません。現在緑内障の治療点眼薬は1日一回というものが多いのですが、この回数であっても防腐剤の影響の出やすい人がいます。

それは

1 もともと眼表面に傷がある。

2 糖尿病がある。(糖尿病があると角膜表面に傷ができやすいことが知られています。)

3 ドライアイがある。(涙の状態が不安定で、眼表面に傷があることもあります。)

4 コンタクトレンズを使っている。(レンズそのもので眼表面に傷ができていることもありますし、ソフトレンズの場合防腐剤が吸着してしまいます。)

5 何種類もの抗緑内障点眼を使っている。(それぞれが防腐剤を含んでいると相乗効果で傷ができやすくなります。)

6 麻酔作用が強いチモロールを使っている。(βブロッカー点眼のうちチモロールは麻酔作用がある点眼であり、そのために眼表面に傷ができやすくなります。)

という患者さんたちです。この場合には塩化ベンザルコニウムの入っていない点眼薬を処方したほうが良いと言えます。


Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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