

スミヴィノ(Sumivino)@初台
渋谷区初台1-38-12 三谷ビル2F
Tel: 03-3372-7709
営業時間:11:30-14:00 18:00-23:00 祝:17:00-22:30
定休日:土日
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時々「いつもまぶしいのでカラーコンタクトを使いたい」という希望を聞くのですが、サングラスとちがいカラーコンタクトレンズでまぶしさは減りません。
サングラスは全体に色がついていますのでまぶしさは減りますが、カラーコンタクトレンズの色がついているのはレンズの周辺部です。おしゃれのための色つけなので光は通しません。この色部分が瞳にかかってしまえば見えないレンズになってしまいます。
眼科で扱っているコンタクトレンズのほとんどは紫外線カット素材ですので、紫外線予防にはなりますが、まぶしさ対策にはサングラスとなります。透明なメガネレンズであってもブルーライトカットになっているとまぶしさが減ることもあります。サングラスのどのレンズが良いかは実際にメガネ店でテストレンズを試すのが一番です。
一日の使い捨てレンズ以外のソフトコンタクトレンズは消毒が必要です。MPS、マルチパーパスソリューションと呼ばれる、一本で洗浄、すすぎ、消毒、保存が可能な用材を使っている人がほとんどですが、レンズをすすいでそのまま眼に入れても大丈夫なことからもわかるように、MPSそれだけでは消毒効果は弱いものです。レンズのこすり洗いは絶対必要です。それもレンズをはずしたときと使用するときの二回行います。
レンズケースに液を継ぎ足しすると清潔が保てません。ケースは洗ったあとに自然乾燥させます。ポットのお湯に5分ひたすのも細菌を減らすのに効果的だそうです。そして洗浄液にケースがついて売られていますので、定期的に新しいものに交換します。
MPSのボトルは菌に汚染される可能性があり、開封したら一か月で捨てるようにします。
ここまでいろいろ気をつけるのが面倒、と思ったら、1日の使い捨てレンズにしたほうが良いでしょう。
生まれつき眼球内の水の流れがうまくいかずに眼圧が上がってしまうタイプの緑内障です。三万人に一人とそれほど数は多くありませんが、視力の成長がうまくいかなくなる原因ですので早期発見する必要があります。生まれた直後より眼圧が上がっている場合には「先天緑内障」と呼ばれますが、異常の程度が軽いと10-20歳で発症することもあり、そのため「発達緑内障」と呼ばれています。
眼圧上昇により角膜がむくみ、そのためにまぶしがる、涙を流す、という症状が出ます。眼圧上昇が続いていると、角膜は濁り、サイズが大きくなります。角膜径は新生児で11ミリ、それ以降の年齢では13ミリ以上あると大きいという判定になり、緑内障を疑います。
小さな子どもは自分の症状を説明することはできませんが、眼を開けていられない、涙を流す、黒目が濁っている、というのは病気がある証拠ですので、眼科を受診してください。
お子さんの場合、ピントを合わせる力(調節力と呼びます。)が非常に強く、実際の度数より近視側に寄った見え方になっていることがよくあります。正確な度数を調べるために、サイプレジンという目薬を使った検査を行うことがあるのですが、この目薬は瞳を大きくする効果もあり、これは1−2日続きます。まったく見えなくなってしまうことはありませんが、まぶしい、近くが見えにくいという状態になります。
先日この検査を説明したところ、自分も子どものころにこの検査を受けて、その後大人になってもずっとまぶしいので検査は受けさせたくない、という保護者の方がいらっしゃいましたが、薬の効果は数日でなくなります。成人してもまぶしいのは遠視のためと思われます。原因はよくわかっていませんが、遠視の方はまぶしがることが多いのです。
Byみさき眼科クリニック@代々木上原
何回も点眼したほうが効果があがるだろうと思う方も多いようですが、必ずしもそうではありません。
感染症の場合には抗菌点眼などを、緑内障発作の場合にはピロカルピン点眼を頻回に使ったり、手術前や眼底検査のときに散瞳剤を何回か点眼することはありますが、ほとんどの点眼薬は回数が決まっています。
決められた回数より多く点眼すると、副作用が出やすくなったり、時に本来の薬の効果が出にくくなることもあります。ステロイド点眼は何回もさせば効果は上がりますが、眼圧上昇などの副作用は多く使えば使うほど出やすくなります。緑内障の点眼のほとんどは1日一回か二回の回数となっていますが、これを何回もさすと眼圧を下げる効果は出にくくなるとともに、いろいろな副作用が出やすくなります。防腐剤の入っている点眼の場合には防腐剤の悪影響が出やすくなります。薬剤の入っていない生理食塩水であっても、目の表面の涙をかき乱してしまい、かえって乾燥感が出てしまいます。
とくに指示のない限り、目薬は処方せんに書かれている回数でお使いください。
Byみさき眼科クリニック@代々木上原
写真は一か月前からコンタクトレンズを入れると目がゴロゴロする、という訴えで受診された方の上まぶたの裏側結膜です。
これはレンズが原因で起こるアレルギー性結膜炎です。写真の○囲みは「乳頭」と呼ばれるアレルギー性結膜炎に見られる変化で、通常のアレルギーよりサイズが大き目のため「巨大乳頭」と呼ばれます。
この方は他院で「ものもらい」と言われ抗菌点眼を処方されたが治らない、と話されてましたが、抗菌点眼が効く「ものもらい」は痛みを伴います。コンタクトレンズを使っているときの不調はこの巨大乳頭結膜炎が原因のことが多く、上まぶたをひっくりかえさないと診断がつきません。花粉症のようなアレルギー性結膜炎と異なり、かゆみの症状はなく、異物感、レンズがずれる、レンズが汚れやすくなった、という訴えが主になります。