
「視力が落ちた。」「メガネが合わない。」という患者さんの中に、単にメガネが汚れているだけ、という方が時々いらっしゃいます。
洗浄器具をわざわざ買う必要はありません。台所用の中性洗剤で十分ですので、時々は洗ってください。小さいお子さんの場合には自分で洗うのは無理でしょうから、保護者の方が汚れていないか時々見てあげてください。


「視力が落ちた。」「メガネが合わない。」という患者さんの中に、単にメガネが汚れているだけ、という方が時々いらっしゃいます。
洗浄器具をわざわざ買う必要はありません。台所用の中性洗剤で十分ですので、時々は洗ってください。小さいお子さんの場合には自分で洗うのは無理でしょうから、保護者の方が汚れていないか時々見てあげてください。
類天疱瘡とは、皮膚に対する抗体ができて水疱ができる自己免疫疾患です。眼類天疱瘡は結膜炎のような症状がずっと続き、そのうちに角膜の混濁が出てきたり、まぶたと眼球がくっついてしまったりします。重症となると、目の表面が皮膚のようになってしまい視力が低下します。この病気自体は原因不明ですが、時に点眼薬の副作用でこのような状態になることがあります。薬の主成分、あるいは防腐剤によって起こります。防腐剤による障害は角膜障害が多いのですが、結膜上皮はバリアーが弱いため結膜の下で免疫学的反応が起きて類天疱瘡のようになることがあるとされています。
写真は緑内障の点眼薬を数種類使っていて、角膜の傷ができるとともに、角膜に血管侵入も起きて、結膜の充血も強くなってしまった目ですが(写真左)、薬を減らすことにより改善しました(写真右)。結膜炎のような症状が続き、なかなか治らないために緑内障の点眼以外にも薬が増えて、かえって悪化していた症例でした。
先日の電話での問い合わせは
「ドライアイがひどくて4か所に涙点プラグを入れたが、まだ乾いてしょうがない。5つめ、6つめの涙点にプラグを入れることは可能でしょうか?」
というものでしたが、涙点は基本4つしかありません。
(まれに4つ以上ある方も。あと治療で涙点を塞いだあとに新しく涙点ができることもたまにあります。)
写真は右下涙点(点線で囲ってある穴)にプラグを入れようとしているところです。鏡でよく見ると、涙点は鼻側の瞼のふちに上下左右四か所あります。この4つにドライアイ治療用の涙点プラグを入れても改善しない場合には、点眼の工夫が必要になると思われます。
当院はアレルギーの原因を調べる採血を行っていますが、時々「コンタクトレンズに対するアレルギーも採血でわかりますか?」と聞かれます。もともと何かにアレルギーがあり、そこにコンタクトレンズを使うことで症状が悪化した場合には、もともとのアレルギーの原因は採血でわかりますが、レンズが原因かどうかは採血ではわかりません。
これは診察をして、レンズ=異物として反応しているか、という症状をチェックすることで判断しています。ほとんどがソフトコンタクトレンズにより起こるので、アレルギーが起きにくいハードやワンデーの使い捨てレンズに変更してもらいます。
(当院ではコンタクトレンズの処方および処方せんだけの発行はおこなっていません。)というキーワードで検索されていたことがありますが、そういう薬はありません。
いわゆる「仮性近視」の治療として出される点眼(商品名ではミドリンM、サンドールMY)のことを考えているのだと思いますが、この薬はいまある近眼を治すのではなく、調節緊張という手元にピントがあう状態を休める作用の薬です。(そのため大人の眼精疲労に処方することがあります。)手元にピントがあった状態が続くと近視が進行する、という理論に基づき処方されていますが、成人するまでの近視の進行を抑えられるかも、ということであって、いまある近視状態を治すことはできません。
最近は遠近両用のメガネを使うことで近視の進行が抑えられる、という研究がありますが、これもいまの近視をなくすことはできません。成長に伴い近視は進行するものなのです。
追記:「ためしてガッテン」のジクアス点眼を知りたくてここの記事にいらっしゃる方があるようですが、ジクアスで近視はなおりません。という記事はこちら。
先日学童が持参した学校健診の紙に
「左右の視力がちがうと良いほうの目の視力が悪化します。」
とありましたが、そういうことはありません。
目の成長に大事な6歳頃までに視力の左右差が大きいと、見えていないほうの目が弱視になり、大人になっても見えない目(メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力の出ないのが弱視です。)になってしまうことはあります。
乳幼児のメガネは治療用のもののことが多く、学童期の近視用メガネとは意味がちがいます。処方されたメガネをどう使うかは眼科で確認してください。
チェーン店ですので記事にすることもないのですが…。
アメリカに住んでいたころ、「サブウェイは苦手。マックがいい。」という日本人留学生がいてその理由は、「英語で選ぶのが大変」ということでした。
パンや中身を選ぶのは慣れないと日本語でも難しいかも、と思って行ってみたのですが、そこは店員さんが慣れていて、言われるがままにやれば大丈夫でした。
でも、あちこちに美味しいパン屋さんがある代々木上原なので、ここのメリットは朝早くから夜遅くまでやっている駅中、ということだけですね。
SUBWAY@代々木上原
渋谷区西原3-8-5 アコルデ代々木上原1F
Tel&Fax: 03-6407-0303
7:00-22:30
ホームページはこちら。
黒目=角膜は傷ができると非常に痛みを強く感じますが、治るのも早い場所です。ただ、ある程度の大きい傷ができて治ったあと、数週間から数か月して同じ場所の上皮がはがれてしまうことがあり、再発性上皮剥離と呼ばれています。起きぬけの目が一番乾いている時に起きる(軽いゴロゴロ感から激痛までいろいろです。)、それも再発する、よくお話をうかがうと以前に目に傷を作ったことがある、ということより診断がつきます。ご本人が覚えていないこともあるのですが、指や紙が目に入ったということが多いようです。
写真で丸く囲っている部分が上皮剥離のところですが、診断用に涙を黄色く染めている色素にまだらに染まるのが特徴です。必ずしも傷がはっきり出ないので、染色して初めてわかる状態なのと、慣れていない眼科医が見逃していることがあり、「精神的な目の痛み」と眼科で言われた、という患者さんにも出会います。
最初に傷ができたときの回復時に細胞の接着が弱くなるために、またはがれてしまうと考えられていて、表面を軽く針で刺激する治療を行いますが(細胞の接着を強くすると言われています。)、あまり何度も繰り返す場合にはレーザーで治療することもあります。