
マイボーム腺梗塞はなんどか写真も出していますが、この患者さんはマイボーム腺の固くなった油(矢印の先に半透明に見えています。)が、角膜に傷を作ってしまい(丸囲み部分)、痛み、充血を訴えて受診されました。
これは梗塞した分泌腺の油を取ると、すぐに解消します。


マイボーム腺梗塞はなんどか写真も出していますが、この患者さんはマイボーム腺の固くなった油(矢印の先に半透明に見えています。)が、角膜に傷を作ってしまい(丸囲み部分)、痛み、充血を訴えて受診されました。
これは梗塞した分泌腺の油を取ると、すぐに解消します。
この暑さのため、夜もエアコンをつけて寝る方が増えました。寝ている間は涙が分泌されないため、起床時は目が乾いていることが多いのですが、エアコンによりますます乾きます。そのため、朝目が開きにくい、ゴロゴロする、目ヤニが出る、しばらくすると良くなる、という症状を訴えて眼科にいらっしゃる患者さんが増えています。
起床後は涙が出るようになりますので、乾きもおさまります。よほどの痛みが続くのでないかぎり、放っておいても大丈夫です。
何かが飛んで見えるようになった、といういわゆる「飛蚊症(ひぶんしょう)」の症状で受診した患者さん。
こういう症状の場合、たまに網膜剥離のことがあります。そのため目薬を使った眼底検査が必要となるのですが(眼底写真では診断がつきません。)、その目薬が効いてくるのに20-30分かかるのと、その後瞳が広がった状態が4-5時間続く、と説明すると、
「時間がない。」
「見えにくくなるのは困る。」
と言って検査を希望されない患者さんが時々いらっしゃいます。
日を改めて、ということもできますが、万が一網膜剥離だった場合には、早急の治療(手術)が必要なので、早くに検査を受けられたほうが良いと思うのですが、
「で、大丈夫ですよね? 失明するなんてことないですよね?」
と言われることも多く困ります。
ぜひきちんと検査を受けて、大丈夫なことを早くに確認しましょう。
前回と同じ薬を出すのは、症状が同じである、変わりがない、という時です。そして診察を行わずに薬を処方することは「無診療投薬」と呼ばれる違法行為にあたります。
当院は症状が安定している方には、極力3カ月分もつように薬を処方しています。初回の投与、また炎症が短期間で引くと予想される場合には必要最小限の処方をしています。そのため、全員にきちんと診察を受けてもらっています。大学病院のように何時間も待つこともありません。
先日「薬だけください。診察はいりません。」という方に、説明して診察室に入っていただいたところ
「もらった薬が効かないんですよねえ。」
それはやはり診察受けて、お薬変更したほうが良いと思います。
アレルギーがある場合はもちろん、ちょっとした刺激により、結膜やまぶたはむくんで腫れてしまいます。写真の方も目をこすっていたら、白目がぷっくり腫れてきてしまったそうです。ほとんどが自然にひきます。
Byみさき眼科クリニック@代々木上原
写真では黒目の下に何かついているように見えますが(矢印)、これはゴミではなく、糸状角膜炎と呼ばれる異常な角膜上皮に分泌物がからまったもので、麻酔をして取らないと自然には取れないものです。取らないで放っておくと、かなりの異物感、痛みを感じます。
重症ドライアイの方に見られたり、糖尿病がある方に起こりやすいものです。
Byみさき眼科クリニック@代々木上原
目に傷があると診断され、点眼を処方されて「治りました。目の傷もありません。」と眼科で言われたけれども、どうもゴロゴロする感じが取れない、と来院された方あり。
確かに角膜(黒目)の中央は傷もほとんどないのですが、上まぶたを上げてみると…
これは上輪部角結膜炎(SLKと略します。)のためです。
上輪部角結膜炎は、原因不明の慢性疾患で、上の輪部(黒目と白目の境部分)の結膜充血、肥厚が起こり、異物感、流涙という症状があります。ローズベンガルという染色で上輪部結膜が染まるのが特徴的ですが、この染色液がなくても(ちょっと特殊なため、置いていない眼科が多いようです。)、どこの眼科にでもあるフルオロセイン染色だけで慣れている眼科医は診断がつけられます。
まぶたを触ると嫌がる患者さんが多くなりましたが、まぶたに隠された部分、あるいはまぶたの裏の結膜部分に、診断のもととなる症状があることも多いのです。
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