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みさき眼科クリニック@代々木上原

抗がん剤の副作用

抗がん剤による角膜上皮障害(角膜=黒目の傷)は、副作用として出ることがよくあります。傷があるために、ヒアルロン酸点眼が処方されていることがありますが、原因は涙の中に出た抗がん剤なので効果はあまり期待できません。人工涙液(ソフトサンティアなど)で洗い流すようにしたほうが良いでしょう。


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どんな治療をしましたか?

治療や手術はあとから見てもわからないことがあります。白内障手術後に入れた眼内レンズは入っていることがすぐわかりますし、網膜にレーザーを打った場合も見えますが、眼球内に注射をしたり(硝子体注射)、黄斑前膜の手術をしたときなどは、あとから見てもわかりません。


レーザーなどはご本人でも忘れてしまっていることが多いようなのですが、何か眼科で治療したことがあるのなら、それは最初に説明したほうがその後の治療を考えやすくなります。


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斜視と脳腫瘍

目を動かす神経が麻痺すると、大人の場合には複視(モノがだぶって見えること)が出るために自覚しますが、小児の場合には本人がまったく気付いていないこともあります。そして外転神経麻痺という目を耳側に動かすことができなくなる症状は、小児の場合脳腫瘍の可能性があります。


それまで目の位置が真ん中にあったのにより目になってしまったり(これが外転神経麻痺の症状です。顔を回してダブって見えないようにしていることもあります。)、早朝に起きる頭痛、吹き上げるように吐く、などの症状が出て、眼底検査でうっ血乳頭(視神経乳頭と呼ばれる部分のむくみ)が出ていれば頭の画像診断が必要です。


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結膜炎後の弱視

うつりやすい結膜炎「はやり目」(正式名:流行性角結膜炎)は、症状がつらいだけでなく、治りかけのころから出ることのある角膜の濁りが出ると、まぶしい、見えにくい、という症状に長い間悩まされる場合があります。この濁りが乳児に出てしまうと弱視になる可能性がある、という報告があります。Korean J Ophthalmol. 2011 Aug;25(4):257-61.


弱視とは子供のころ(6歳、おそくても10歳くらいまで)に両眼が同じように見えていないと起きてしまうことのある視力不良です。成人してメガネやコンタクトレンズで矯正しても視力が出ません。そのために4歳ころに眼科で視力を測って治療する必要があるか確認することをおすすめしていますが、この結膜炎による濁りが片方の目に出てしまうと、そちらの目だけ見えにくくなり視力がうまく成長しないことがあるようです。


子どもの結膜炎は小児科で治療することも多いと思いますが、治りが悪く症状が強い結膜炎は「はやり目」の可能性があり、眼科でも一度は診察を受けることをおすすめします。いわゆる「プール熱」と呼ばれる咽頭結膜熱でも結膜炎症状は出ますが、こちらは症状が軽く、角膜に濁りが出ることはまずありません。

 

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抗ccp抗体

採血でリウマチ因子が陽性なので、リウマチに伴うドライアイがあるかどうか調べてほしい、と言われることがありますが、最近はリウマチ因子ではなく抗ccp抗体(抗シトルリン化ペプチド抗体、anti-cyclic citrullinated peptide antibody)を採血で調べることが一般的になっているそうです。


このccpはリウマチの関節滑膜に存在し、発症早期から陽性となりまた重症度と比例することが多いとされる特異性の高い検査です。リウマチ因子は健常者でも陽性となったり、逆にリウマチがあっても検査で出なかったり、肝臓の病気や慢性感染症があっても陽性となり、特異性が低い検査です。


通常の眼科診療とは直接関係のない話ですが、覚書として。


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