みさき眼科クリニック@代々木上原

食物アレルギー

食物アレルギーは原因となる食物が腸管から吸収され感作が起こり、その後原因食物を摂取すると全身に発疹が出るのが典型的な症状ですが、「茶のしずく石けん」という石けんを使った人たちが顔、特に目に強く症状が出たことがあり、経皮経粘膜感作したときには感作部位(この場合は目の周りの皮膚や結膜)に強く症状が出ることがわかりました。この石けんにはグルパール19Sという加水分解小麦が含まれていて、石けんで洗顔をするたびにこの小麦成分が顔の皮膚から吸収され、その後小麦を含む食物を食べて運動をすると激しく目が腫れる症状が出ました。


繰り返し出るまぶたの腫れは食物による可能性もあります。まぶたが腫れると眼科に来ることが多いため、接触アレルギーやアトピーなどと鑑別する必要があります。


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牛肉アレルギーと抗がん剤

眼科とは直接関係ない話ですが、皮膚科ドクターの講演が面白かったので書いておきます。


牛肉にアレルギーを起こす人は子持ちカレイにもアレルギーを起こすのですが、これは四足動物の肉に含まれる糖鎖(αGalgalactose-α1.3-galactose)がカレイの卵にも存在するためで、このアレルギーがある人は牛肉のほか豚肉も食べられませんが、鶏肉、カレイの身は食べても大丈夫です。


このアレルギーを起こすきっかけはマダニに咬まれることだと考えられています。犬についてくるマダニの唾液腺にこの糖鎖が含まれていて、マダニに咬まれると抗体が産生され、その後この糖鎖を含む肉を食べるとアレルギーが起きます。そしてこのアレルギーはAO型の血液型の人に見られ、B型の人はまずなりません。血液型は糖鎖で決定されますが、B型の人はこの糖鎖をもともと持っているためにアレルギーを起こしにくいようです。


セツキシマブ(アービタックス)という抗癌剤はこの糖鎖を持つ薬です。静脈投与するため、牛肉アレルギーの人に投与すると重篤なアレルギー症状が起き、初回治療で死亡することもあります。


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紹介状

緑内障は診断されれば一生治療が必要な病気です。転院を希望される場合、それまでの経過を書いた紹介状をお持ちになることをおすすめします。


使っている点眼薬のことがわかるだけでなく、治療前の眼圧や、経過中に悪化しているのか変化していないのかどうかは、患者さんのお話しだけではわからないからです。もちろん紹介状なしでも診察はできますが、せっかくの診療データを捨ててしまうことになり、もったいないことになります。


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スギ花粉症のシーズン到来

先週末より花粉症の症状が出ている方が受診されています。


毎年花粉症の症状が出るのであれば、症状がひどくなる前の治療をおすすめしています。花粉が多く飛んだ翌日は皆症状が出てしまい、内科、耳鼻科、小児科、眼科、どこの外来も混雑するのが通常です。あらかじめ薬をもらっておいたほうが待ち時間も少なくすみます。


時々「旅行中にものもらいになるかもしれないから抗菌点眼を処方してほしい。」と言われ、この場合には処方していませんが(起こらないかもしれない病気の治療は行いません。)、毎年出る花粉症の場合にはあらかじめ処方することもしていますので、ご相談ください。飲み薬も処方していますが、毎年飲んでいて相性の良いものを処方しようとする場合、薬の名前がわからないと処方できません。お薬手帳をお持ちください。


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上皮バリアーとアレルギー

何かにアレルギーを起こす、というと、「自分ではない異物が体に入り反応が起きる」「自己と非自己を認識しての過剰反応」という説明をすることがありますが、いろいろ研究が進み、最近の話題は上皮バリアーが破壊されると上皮由来の炎症性サイトカイン(IL-33IL-25など)が出てきてアレルギーが起こるということがわかっています。マウスの実験でIL-33が各種アレルギーの引き金になるというデータがあり、アトピー性皮膚炎治療の可能性のひとつとして考えられています。


細胞レベルではありますが、点眼薬に含まれている防腐剤の塩化ベンザルコニウムがこのサイトカインを増やすというデータもあり、防腐剤による影響の出やすい人は防腐剤フリーの点眼薬のほうが良いと言えます。


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