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みさき眼科クリニック@代々木上原

中心性漿液性脈絡網膜症

中心性漿液性脈絡網膜症は視野の中心がゆがむ、見えにくい、色が違って見える、などの症状が出る病気で、ストレスが原因と考えられていて中年男性によく見られます。眼の中の網膜の下にリンパ液がたまるのですが、半数くらいは数ヶ月で自然に治ります。治らない、あるいは再発を繰り返すと視力が戻らない状態になることがあります。


自然治癒しない場合の治療は、造影検査をしてリンパ液が漏れているところをレーザーで焼きますが、あまりに中心に近くてレーザーで焼くとかえって視力が落ちるような場合にはレーザーが打てません。光線力学療法は通常は黄斑変性に対して行われる治療ですが、このようなレーザーが打てない中心性網膜症の治療に使われることがあります。残念ながら保険適応がないのと、やはりこの方法でも治療効果が出にくいことがあり、ステロイドを飲んでいる人に多いという報告があります(日眼会誌122:693-699, 2018.)。(ステロイド剤の副作用でもある病気です。)


マイクロパルスレーザーは凝固斑が出ない程度の閾値下レーザーであり、このレーザーで治療をする報告も出てきています。(Roca JA et al. Br J Ophthalmol. 2018. パンアメリカン共同網膜研究(PACORES))


最近は治療法の選択肢も増えてきて、ひとつの医療機関ですべての器機を備えていることも難しそうです。


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ABC SHOP@代々木上原

コールドプレスジュースのお店のようなのですが、ホームページ等見当たらず詳細不明です。

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ABC SHOP@代々木上原

渋谷区上原1-36-13 TOPCOAT 1

Tel: 03-6804-8787

営業時間:10:00-18:00

食べログでの案内はこちら


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治療は段階を踏んで

病気の治療をする時、緊急性のないものには侵襲の少ない方法から行います。簡単に言うと、いきなり強い薬を使ったり、切ったりするような外科的方法を取らない、ということです。


ドライアイの症状があり、点眼も使っていない状態で涙点を閉じてほしい、と希望されることがあります。そして涙点プラグが取れることがある、と説明すると、最初から縫って閉じてほしい、そのほうが安くてすむから、と言う方が時々いらっしゃいますが、これも侵襲の少ないほうから治療は行いますし、そして料金だけで治療は決められません。まずは点眼を使ってもらい、効果がなければその症状に応じて涙点プラグを入れることがあり、そのプラグが入れられない状態になってから縫うことを検討します。涙点を縫ってしまうと閉じた状態を元に戻すことはまずできませんので、涙が溢れてしまってからではどうしようもないのです。


もちろん病気の状態によってはいきなりしっかりとした治療をすることもあります。たとえばアトピー性皮膚炎の炎症が強い場合に弱い薬を少しずつ使うのは逆効果で、ステロイドを短期間使い治します。これは重症度が強いからなので、そのあたりの判断は医者がすることだと思ってください。


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アレルギーの原因を知る検査

アレルギー性結膜炎があり、何にアレルギーがあるかを知りたいと採血希望で当院を受診される方に説明していますが、採血で特異的IgE(何に対してアレルギー反応が起きやすいかというデータ)が検出できるのは8割程度です。涙でアレルギー性結膜炎を調べるアレルウォッチは現在のアレルギー状況だけわかるので、検査する日に症状がないと陽性にはならないのと、何にアレルギーかまではわかりません。


皮膚のプリックテストは採血より感度が良いのと、どんな原因でも調べることができます(生の果物、野菜なども可能)が、まれにアナフィラキシーショックが起きることがあり、眼科で行っているところは少ないと思います。(当院も行っているのは採血までです。)


ただアレルギーは抗原が似ていると反応が起きやすいので、採血で見当をつけることは可能です。


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網膜剥離になると失明することがあるわけ

網膜剥離、と聞くと、それほど眼科のことを知らない人でも手術しなくては!と思う病気ですが、なぜ網膜がはがれると死んでしまうのかよくわかっていませんでした。(網膜は神経組織なので、はがれると死にやすい、復活しにくい、と私は説明していました。)


網膜剥離が起きるとミューラーグリア細胞にあるイオンチャンネルのTPRV4 が活性化され、そのことにより炎症性物質が増加してマクロファージを集めます。そのマクロファージにより視細胞が死んでしまい網膜組織が破壊されるということが最近報告されています。


網膜がはがれてもTPRV4阻害薬を投与すれば死なずにすみ、手術でもとの位置に戻したあとも視力が回復する可能性が上がりそうな話ですね。


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