みさき眼科クリニック@代々木上原

OCTによる網膜色素変性症の診断

網膜色素変性症は、網膜にある視細胞の杆体が機能しなくなっていき、暗いところで見えにくくなる「夜盲」と視野が狭くなる症状が出る病気です。5000人に一人の発症と言われ、原因となる遺伝子は現在50種類以上報告されていますが、遺伝して発症することもあれば、突然現れることもあります。進行していく病気ですが、かなり高齢になっても視力や視野が保たれている人もいます。眼内に慢性的に炎症があると視機能が落ちることが報告されていて、炎症も病気の進行に関係しているようです。

夜盲の訴えがあり、眼底検査で典型的な黒い色素の病変(骨小体様色素沈着と言われます。)が見られればこの病気を考え、網膜電位図、視野検査、蛍光眼底造影などの検査で確定診断をつけます。まれにこの色素が見られないこともあります。

最近はOCT(眼底三次元画像解析)も診断の助けになります。OCTは網膜の層構造をとらえることができ、視細胞はEllipsoid line (旧IS/OS line)と呼ばれるラインになります。視細胞の杆体と錐体をOCTで区別することはできませんが、杆体は中心窩には少なくその外側に多く存在するため、網膜色素変性症の場合、中心窩のEllipsoid lineは正常、中心窩外のEllipsoid lineが不明瞭になるという所見になります。

網膜電位図や蛍光眼底造影の検査は、病院クラスの眼科に行かないと行えないため、開業医でも持っているOCTの器械でまず診断がつけられると患者さんの負担も少なくなります。(難病認定の診断書には網膜電位図が必要です。)

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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