みさき眼科クリニック@代々木上原

レーザー虹彩切開後の水疱性角膜症

 緑内障の治療として虹彩にレーザーで穴を開ける治療法がありますが、このあとに角膜内皮が減り水疱性角膜症になってしまうことがあります。レーザーのせいなのか、それだとしたら通常レーザーを打つ上方だけでなく下側から水疱性角膜症が始まることもあるのはなぜなのか、と眼科医の間でもいろいろ議論されてきました。先日、虹彩と角膜内皮が接触するのが原因ではないか、という論文を読みました。(日眼会誌119:68-76, 2015)

 レーザー後に角膜内皮が減少した2例について、うつむきで超音波検査を行うと内皮が減少している部分で虹彩が角膜内皮に接触していた、という報告です。そして白内障手術を行い、虹彩が内皮に触れないようになると内皮減少は止まったそうです。通常では虹彩は角膜内皮に接触することはありませんが、特殊な形の虹彩や、体位(下向き)や散瞳、年齢的な変化で接触が起きることは考えられます。症例数が少ない論文ですが、とても興味が持てました。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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