みさき眼科クリニック@代々木上原

ムコスタ点眼が固まるとき

ドライアイの治療薬ムコスタ点眼はなかなか治らないドライアイの患者さんに著効することがある良いお薬ですが、このムコスタと相性の悪い点眼薬があるという話を聞きました。
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ムコスタ点眼に含まれるPVA(ポリビニルアルコール)は、ホウ酸と一緒になると固まります。ホウ酸は保存剤として点眼薬に加えられていることが結構あります。写真はまずムコスタのみを点眼したあと、ホウ酸の入っている人工涙液ソフトサンティアを点眼したものですが、白いゲル状のものができているのがわかると思います。数回の瞬きで目の表面から消えていきますが、これを不快に感じる場合もあると思います。(写真は実際に私の目でやってみたものです。)

最近は薬の一般名称で処方せんを書くことが多くなりました。先発品と後発品は主成分が同じであっても、ホウ酸のような保存剤は製品によりいろいろです。たとえばヒアルロン酸点眼の先発品であるヒアレインは防腐剤として塩化ベンザルコニウムが入っていてホウ酸は入っていませんが、後発品であるティアバランスにはホウ酸が入っています。塩化ベンザルコニウムによる眼表面の上皮障害はよく知られているため、アレルギー治療薬のアレジオン点眼は最近ベンザルコニウム添加をやめてホウ酸になりました。ムコスタ点眼を使っている場合には、併用する薬、処方せんの書き方に注意が必要ですね。市販の目薬にもホウ酸の入っているものは結構あります。

涙道でムコスタが固まっていたという報告もありますが症例としては少なく、実際に固まることで困っている患者さんは少ないようです。新しいブログ記事はこちら

2016年2月26日修正

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