みさき眼科クリニック@代々木上原

iPS細胞

治療が難しい黄斑変性がこの細胞移植で治る、と話題になっているiPS細胞のシンポジウムを聞いてきました。
患者さんの皮膚から作られた網膜を移植するという手術が実際に行われるというのは、昔網膜移植の研究に関わった身としては非常に感慨深いものです。まだ視力の向上までの治療ではなく、安全性を確かめるための段階です、と理化学研究所の高橋先生が強調されていますが、近い未来には視力回復も可能となる治療方法でしょう。

ただ高橋先生の話を聞いていると、気が遠くなるようなステップとお金が投じられています。自分自身の細胞を使うと言っても無理矢理変化させているわけなので、ウイルス汚染、遺伝子の変化、がん化のチェックを厳しく行いますし、一人の作業を他のスタッフが監視するという、とてもストレスのかかる手順を踏んでいます。

しばらくは現行の治療が効果を上げない難治症例が治療対象となるでしょう。患者さんと話をしていると、すぐにでも自分の治療がこのiPSで行われると思っている人が結構いますが、その時を待つより今できる治療をまず受けていたほうが良いと思います。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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