みさき眼科クリニック@代々木上原

近視性新生血管黄斑症

強度近視の4-11%に起きるとされている脈絡膜新生血管はこれまでなかなか効果的な治療法がなかったのですが、抗VEGF抗体の硝子体注射が光線力学療法よりすぐれていることが報告されています。抗VEGF抗体であるラニビズマブ(商品名:ルセンティス)を使ったRADIANCE試験と呼ばれるものです。VEGFとはvascular endothelial growth factorの略で、新生血管をつくる物質です。それに対する抗体を使うことで新生血管が増えることを抑制する治療法です。

近視が強いと眼球が伸びることで黄斑部に出血を起こし、その後伸展によるストレスや脈絡膜が薄くなることで虚血状態になり新生血管が生じると考えられています。発症後視力が0.1以下になる率は5年で89%、 10年で96% という報告があり視力不良の原因となる可能性が高く、また片方の眼に発症したあともう片方の眼に発症するのが8年以内に30%と高率です。

新生血管ができた初期に治療をしたほうがその後良好な視力を保てるとされています。網膜に萎縮ができる前に治療を始めるのが良いのですが、単なる出血と新生血管の区別は造影検査をしないと難しいため、強度近視眼に黄斑部出血を見た場合には検査のできる施設に紹介したほうが良いようです。(通常開業医では造影検査は行っていません。)

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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