みさき眼科クリニック@代々木上原

抗がん剤による目の副作用

以前にもいくつかあげていますが追加もあり、自分の覚書としてもあげておきます。


商品名(一般名)


グリベック(イマチニブ):慢性骨髄性白血病とGIST(消化管間質腫瘍)に使われ、まぶたにむくみを起こすことが多いと報告されています。薬を中止する必要はなく、ステロイド剤点眼、利尿剤の効果があるそうです。

キロサイド(シタラビン):白血病で大量投与した数日後に角膜上皮障害が起きることがあり、ステロイド剤点眼がこの作用を抑える作用があるため治療プロトコールに入っているところも多いそうです。人工涙液を点眼して涙の中の薬物濃度を低くすることも効果があります。

TS-1
:投与後3ヶ月くらいで自覚症状が出てきます。角膜上皮障害による視力低下は、休薬しないと治りません。(当院の症例写真ありのブログはこちら。)涙小管狭窄あるいは閉塞による流涙(涙があふれてしまうこと)は、早めに涙にチューブ留置をする必要があります。


タルセバ(エルロチニブ):角膜上皮障害を起こします。休薬が必要ですが、角膜を保護する点眼はある程度の効果があるとされています。

アブラキサン(パクリタキセル):黄斑浮腫のために視力低下が起きることがあります。休薬が必要です。

ノルバデックス、タスオミン(タモキシフェン):長期大量使用で黄斑浮腫、網膜のクリスタリン沈着、静脈炎が起きることがあり、視力低下、色覚異常が生じます。休薬が必要です。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

静岡県立がんセンターが患者さんへの説明としてまとめたページがあります。冊子のダウンロードもできます。こちら
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