みさき眼科クリニック@代々木上原

角膜変性症と点眼薬の防腐剤

点眼薬に含まれる代表的な防腐剤の塩化ベンザルコニウムは濃度が高いほど角膜や結膜に毒性があることがよく知られています。防腐剤の効果があれば薄い濃度のほうが良いと考えられているのですが、角膜変性症には薄いほうが悪影響を及ぼす可能性あり、という論文があります。

角膜変性症という遺伝によって起きる角膜の濁りの病気はタンパク質が固まることによって起きます。この病気の実験モデルで、高い濃度の塩化ベンザルコニウムはペプチドの変化を起こさなかったのに対し、低い濃度ではペプチドの異常凝集が起きています。点眼後は涙で防腐剤の濃度が薄まりますので、塩化ベンザルコニウムを含む点眼で角膜変性症が悪化する可能性があるわけです。


最近は塩化ベンザルコニウムと異なる防腐剤を使った点眼、あるいは防腐剤なしで使えるフィルターつきの点眼もあり、角膜変性症に対してはこのあたりも考慮すべきかもしれません。


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