みさき眼科クリニック@代々木上原

近視の進行防止その2

近視の進行をおさえる眼鏡は二つの種類の報告があります。


1 累進屈折力レンズ (0.20D/年抑制。最近の報告では0.14D/年)

いわゆる遠近両用眼鏡の一種です。近くを見るときの焦点ずれにより眼球が長くなるために近視が進行する、なので焦点ずれを眼鏡により減らそう、という理論です。

2 軸外収差抑制レンズ(近視進行予防眼鏡)(0.29D/年抑制)近視とはカメラのフィルムにあたる網膜より手前にピントがあうために見えにくくなる状態です。が、これは正面から入る光についてのピントの話であり、周辺部分から入る映像は、近視の眼球がラグビーボール状になっているため、網膜より後ろに合っています。
このずれを修正するために眼球の軸がのびるのが近視の進行ではないかという理論に基づき、網膜周辺部のずれを補正した眼鏡が軸外収差抑制レンズです。
通常の累進レンズは上下で度数が徐々に変わりますが、このレンズは全方向に累進加入を持っています。現在治験中。同じ理論でコンタクトレンズもあるそうです。
オルソケラトロジーという、寝ている間につけて近視を治すハードコンタクトレンズは同じような効果があり、近視進行予防は約0.30D/年と報告されています。が、日本ではこのレンズは未成年への認可がおりていません。

よく「弱い眼鏡のほうが近視は進まない」「眼鏡をかけると近視が進む」と保護者の方に言われるのですが、きちんと矯正した眼鏡は弱い眼鏡にくらべて近視の進行を0.15D/年抑制するという報告があります。今の段階でできることは、合った眼鏡をかける、積極的に屋外でスポーツをする、ということが近視予防策としては現実的であると思います。眼鏡をかけているお子さんの視力検査が一年に一回だったり、ひどいと数年眼科を受診していない、ということがあります。せめて学校が長い休みに入るときに眼鏡が合っているか検査にいらしてください。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原


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