みさき眼科クリニック@代々木上原

近視の進行防止その1

近視の原因は遺伝と環境と言われています。両親が近視でない場合にくらべると、両親とも近視の子どもは近視になるリスクが8倍高く、片親のみが近視の子どもは2倍高い、と報告されています。環境としては、都市部に住む子どもで、近くを見ることが多いと近視の進行が早くなるのですが、学歴やIQが高くても進行が早いとされています。勉強する子どもが近視になる、という昔からのイメージではデータでも証明されているのですね。スポーツなど屋外活動で近視の進行は抑制されるとも言われています。

 

成人するまで近視は進行しますが、その進行をおさえられないだろうか、といろいろ研究されています。「近視を治す」と言うと、今ある近視を治すと誤解する保護者の方も多いのですが、「進行を予防する」という治療になります。説明の中に出てくる「D」はDiopter(ジオプター)というレンズ屈折度の単位で、これが大きければ近視の進行がより抑制できるということです。

 

昔からよく使われるトロピカミド(ミドリンMなど)は、近視進行予防には効果がないようです。手元にピントが合ってしまい、見かけ上近視のようになっている場合には効果があるのかもしれませんが…。当院では大人の眼精疲労に処方するほうが多いです。

 

アトロピン点眼では近視進行を平均0.80D/年抑制できると報告されていますが、使用中に1割くらいが脱落しています。瞳がずっとひらいた状態になるため、見えにくい、まぶしいという状態になること、そして薬にアレルギーを起こすことが原因のようです。乳幼児に使うと、瞳が開くことで見え方の質が悪くなり、弱視の可能性もあると報告されています。

次回は近視の進行防止眼鏡の話です。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原


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