みさき眼科クリニック@代々木上原

目洗いの歴史

プール後の洗眼についてはよく聞かれますが(目洗いについてまとめた当院のブログはこちら)、なぜ日本だけ目を洗う習慣があるのでしょう??全世界調査したわけではありませんが、知り合いがいる国ではプール後の洗眼水道設備はありませんでした。そして健康目的で目を洗う習慣はありません。目洗い水道があるのは薬品が入る危険性のある実験室だけです。これは昔日本でトラコーマが流行したころに、目洗いの治療を盛んに行った歴史があるからでは、と私は思っています。


トラコーマは衛生環境の悪いところで流行する結膜炎で、重症の場合には失明することもありますが、今の日本では見られません。原因となるクラミジアは今の日本では性行為感染症として知られています。(結膜炎を起こすこともありますが、性行為感染症に伴うものです。)明治30年初めから10年ほど日本全国でトラコーマが流行したそうですが、本来は学校伝染病で出席停止にすべきところをあまりに患者が多く、そして治るまでに長くかかるために、出席を認めて学校で洗眼、点眼の治療を行っていたそうです。この洗眼から学校保健が広がっていった歴史の話を日本医師会雑誌(第141巻・第7201210月号)で読みました。


今は良い抗菌薬点眼もありますし、日本全体の衛生環境が良いため、目を洗うのは薬品が入ったとき以外は行いません。(やっている眼科もあるようですが。)


Byみさき眼科クリニック@代々木上原


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