みさき眼科クリニック@代々木上原

ジクアスの可能性

眼科で使う略語「BUT」とはTear break-up timeのことで、目を開けてから乾いた場所ができるまでの時間です。ドライアイの診断基準ではこのBUTが5秒以下、という項目が入っていますが、目に傷がないとドライアイの確定診断とはなりません。ドライアイ症状を訴える患者さんの中に、涙の分泌量は正常、また目の表面に傷はないのに、BUTだけが短い、という「BUT短縮型ドライアイ」と呼ばれる状態があります。(やや矛盾する名前ですが…。)

以前に記事にした「BUT短縮型ドライアイ」では、縦型に乾いたスポットができる写真を載せていますが、最近BUTが0秒=目を開いた瞬間に丸いドライスポットができるドライアイがあると言われています。

縦型のBUTは、いったん涙液が安定した後に乾いたスポットとして出てきますが(これはドライアイがなくても目を開けていればいずれは出てきます。)、丸型のBUTは目の表面にある膜型ムチンの障害のため、まばたきにより目の表面に水分が広がりはじめる段階でうまく水を塗り付けることができないと考えられています。(by横井先生@京都府立医大)
新しいドライアイ点眼薬ジクアス(ジクアホソルナトリウム)は、ムチンの分泌をうながす薬のため、特にこの丸型BUTの症例に効果があると報告されていますが、効果が出るまでに数カ月かかることもあるそうです。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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