みさき眼科クリニック@代々木上原

「この病気の原因は?」

「こうなってしまった原因を知りたい。」
「病気の原因がわからないなら治療しない。」
と時々言われますが、はっきりと原因がわかっている病気のほうが実は少ないのでは、と私は思います。

1 はっきりとその場で原因がわかるもの
目に入ったゴミなど。ゴミは取ればすっきり。

2 症状から大体原因がわかり、時に原因を調べるもの
アレルギー性結膜炎:アレルギーというのは見ればわかりますが、原因は見えません。血液検査と目の状態は必ずしも一致しないのですが、スギだけに反応するのか、ハウスダストやダニにも反応するのか、ということは採血でわかるため、季節性のアレルギーなのかを知りたいときなどに採血します。
ウイルス性結膜炎:これも症状からほとんど診断がつきますが、欠席・欠勤する根拠となるデータがほしい、というような時に(学童は出席停止となります。)ウイルスキットを使います。(残念ながら、キットの診断率は100%ではありません。)

3 原因がはっきりとしなかったり、いくつかの要素が複雑に組み合わさっていると考えられるもの
緑内障:原因がはっきりしているものもありますが、数としては少ない。
近視、遠視、乱視などの屈折異常:ほとんどが原因不明、そして進行する原因も諸説あり。

4 原因を調べておいたほうが良いもの
眼底出血:原因は様々で、それにより治療方針も変わってきます。

5 原因は不明のことが多いけれども、重症化、再発するなら調べたほうがいいもの
ドライアイ:時にシェーグレン症候群という自己免疫性疾患のことあり。
ものもらい:糖尿病があるとできやすかったり、再発をくりかえす霰粒腫は悪性のことあり。

6 老化現象なので原因調べず
老眼、加齢による白内障:年のせいです。

医者は経験を積みつつ、どういった状態のときに原因追究をすべきか、と患者さんにとってベストな診療ができるように考えています。検査をすすめる、すすめない、というのは、個々の状況によります。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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