みさき眼科クリニック@代々木上原

角膜内皮移植

目の一番表面にある角膜は外側から上皮、実質、内皮、という層構造になっています。最近は内皮部分に病気がある場合には、全部を取り換える全層移植ではなく内皮だけを取り換える内皮移植が増えてきています。全層移植より内皮移植は傷口が小さいためケガに強く、移植手術につきものの拒絶反応も少なめであり、また移植した角膜の透明性が回復するのも早い、という利点があるためです。

内皮移植にはDSAEKと呼ばれるドナーの実質をつけた移植片を使う方法と、DMEKと呼ばれるドナー実質がない薄い内皮だけの移植片を使う方法があります。DMEKのほうが視力の回復率が高く拒絶反応はほぼないため、手術としては優れた方法なのですが、とても薄い内皮だけをそれも日本人の茶色い虹彩の上で操作してという手術はかなり難しいようです。そして内皮移植の原疾患は欧米ではフックス角膜変性症という病気がほとんどで、この場合移植後の成績はとても良いのですが、日本では緑内障に対するレーザー虹彩切除術後の水疱性角膜症が対象となり、こちらは術後の角膜内皮数も減りやすいため、術後成績だけを比べると日本のほうが悪くなりがちです。

角膜全体でも厚みは500μ(1ミリの半分)くらいなのですが、その部分を移植できるようになった、というのはすごいことだと思います。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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