みさき眼科クリニック@代々木上原

本当に緑内障?

緑内障とは、眼球から脳につながっている視神経が死んでいき視野に見えないところが出てくる病気ですが、かなり末期にならないと見えにくいという自覚症状が出ません。そのため、なかなか患者さんが理解しにくい病気なのですが、眼科での診断時も「これがあるから緑内障!」と検査結果ひとつだけで決められないことも多いのです。

緑内障の診断時には、視力や眼圧検査のほか、眼底写真、OCT(眼底三次元画像解析)、散瞳眼底検査、視野検査などがあります。これらの検査結果で、典型的な緑内障の変化がどの検査でも一致しているようであれば緑内障の診断はすぐつきますが、判定が難しい場合や、追加の検査を行わなくてはならない場合、経過をおわなくてはわからないときもあります。

緑内障と間違いやすい、区別がつきにくい病気もいくつかあります。

眼底の動脈や静脈が一部閉塞していると、一見緑内障のような検査結果になることがあります。目薬を使って瞳を大きくして行う散瞳眼底検査をすると診断がつきます。

SSOH(Superior segmental optic disc hypoplasia)という、視神経の上方が生まれつき低形成の場合は緑内障のような眼底になりますが、視野が緑内障とは異なる(まるでメガネの枠がかかってしまったような結果になります。図参照)のと、進行しない、という特色があります。ただし、このSSOHもその後緑内障になることがある、と言われていますので、経過観察は必要です。有病率は0.3%程度と多くはありません。
HpSSOH.jpg

まれではありますが、脳腫瘍のために緑内障のような検査結果になることもあります。良性腫瘍がゆっくりと大きくなっていくと、視神経がゆっくりと死んでいくのでまるで緑内障のような変化が起きることがあります。視神経と視野の検査結果が一致しない、視神経の色がとても悪い、というようなことがあれば、一度CTやMRIの検査を考えてみても良いかもしれません。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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