みさき眼科クリニック@代々木上原

OCTは万能ならず

OCT(光干渉断層計、眼底三次元画像解析)と呼ばれる器械の登場で、緑内障の早期診断がよりしやすくなりました。が、この器械の検査だけですぐ診断がつく、という患者さんばかりではありません。緑内障の診断のためには眼底検査や視野検査の結果など総合的にチェックしなくてはならず、またOCT検査の特徴や限界を医者が知っておかなくはなりません。

OCT検査は正常とされる眼のデータと比較して判定するものですが、そのデータには15歳未満や近視、遠視、乱視の度数が強い眼が入っていないため、OCTの結果だけで正常かどうかを判定することが難しい場合があります。(強度近視用のデータが入っているOCTもありますがまだ少数です。)黄斑前膜があると網膜が厚くなるために緑内障があってもわかりにくくなります。また角膜が濁っていたり、白内障が強い場合、眼球内の硝子体が濁っていても判定できなくなります。撮影時に睫毛が入りこんでもデータが不正確になります。

緑内障は神経が死んでいく病気なので、OCT検査では網膜が薄くなることで判定しますが、緑内障の場合には網膜の内層が薄くなります。OCTの結果が緑内障のようになっていても、よく見ると網膜全体が薄くなっていて、実は網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)だったということもあります。きちんと結果を見るとともに、散瞳検査も行う必要があります。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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コメント


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検査結果は機械で違う?

はじめまして、みさき先生。

私は強度近視なので、視野検査とOCTは4年前から毎年欠かさず受けています。

しかし、OCTは機械が違うと結果が違うのでしょうか。
私の場合、複数の眼科で受けたら結果が違っていたようです。
ある眼科では真っ赤だったのが、別の眼科では問題ないと言われたり(詳しくは見せてもらえませんでした)、また別の眼科では緑もあれば白もあれば黄色もあるけれど「大丈夫」と言われたり・・・。

それでも今のところ、どの眼科でも治療が必要とは言われていません。
でも、別の眼科でまた検査を受けたら、治療が必要なレベルと言われるのかな・・・と心配しています。

検査の前に、散瞳したこともあれば、しなかったこともありました。

最近はこのことがとても心配で、毎日のように緑内障のことをネット検索で調べています。
仕事や勉強は手につきません。

2.0見えていた8歳の頃に戻って、目を大切にしたい、といつも思っています。







Miwako | URL | 2016-02-11(Thu)23:49 [編集]


Re: 検査結果は機械で違う?

OCTは器械がちがうとデータ判定の表し方が異なりますが、強度近視のために結果がばらつことも考えられます。OCTは正常眼とされている人のデータとの比較ですので、近視が強い人のデータは器械に入っていないことがほとんどです。
緑内障の一つの特徴は「進行していく」ということですので、できれば同じ眼科に通って、データが変化していくかを見ていてもらったほうが良いのではと思います。

石岡みさき | URL | 2016-02-12(Fri)08:34 [編集]


ありがとうございます。

みさき先生、お忙しい中、コメントにご回答いただきまして、本当にありがとうございます。

最後に検査に行ったのは先週の土曜日です。
その眼科で「次の検査は4か月後にして、大丈夫そうならもっと検査の間隔を空ける」と言われましたので、そこの眼科で引き続き検査を受けようと思います。

寒い時期ですので、みさき先生もご自愛ください。

Miwako | URL | 2016-02-12(Fri)22:22 [編集]


Re: ありがとうございます。

お大事にされてください。

石岡みさき | URL | 2016-02-12(Fri)23:20 [編集]