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みさき眼科クリニック@代々木上原

裂孔原性網膜剥離

裂孔原性網膜剥離とは網膜に穴があいて、はがれてしまう状態です。

飛蚊症があり眼科を受診して発見されることもありますが、若い方でアトピー性皮膚炎がある、強い近視である、以前に眼をぶつけたことがある、という場合には網膜に穴があいていても自覚症状がないことがよくあります。アトピー性皮膚炎があると白内障も出ることが多く、網膜剥離になっていても視力不良のために気づいていないことがあります。アトピーがあり近視が強い場合には定期的な眼底検査をおすすめします。この場合目薬を使って瞳をひらく眼底検査=散瞳(さんどう)検査が必要です。

網膜剥離の程度が軽い場合、裂孔のまわりにレーザーを打つだけで剥離を進行させないようにできますが、適切にレーザーが打ってあってもその後剥離が進んでしまい手術になるのが1割ぐらいと報告されています。裂孔周囲に1乳頭以上の剥離があると、レーザーにより剥離が進行してしまうと言われていますので、状態によってはそのまま手術できる施設に紹介となることもあります。(網膜剥離の手術をしているのはほとんどが入院施設を持っているところです。)

レーザーをしなくてもよい網膜の穴もあります。裂孔のまわりに剥離がなく色素沈着がある場合や変性網膜の中の円孔などです。網膜周辺によく見られる格子状変性そのものや変性の中の円孔はレーザーしても網膜剥離の予防とはならないため、経過観察となることがほとんどです。弁状裂孔は症状がない場合は放っておいても大丈夫とされていますが、大体が飛蚊症を訴えて受診し発見されますので、その場合はレーザー治療したほうが良いとされています。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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