みさき眼科クリニック@代々木上原

子どもの視力低下

4歳以上になるとほとんどの子どもたちは大人と同じように視力検査ができるようになります。レンズを入れた矯正視力が1.2以上出ていることを確認しますが、矯正視力が出にくい場合は強い遠視が隠されていないか目薬を使ってチェックします。そして病気で視力が出にくいこともあります。


子どもの視力低下は心因性であることも多いのですが、隠されている病気を見つけるためには瞳孔の対光反応をチェックしたり、眼底検査をすることもあります。心因性の場合には視力検査の結果と行動が一致していない、ということも観察して診断しています。(両眼の視力が0.01も出ないのに、ひとりで暗い診察室を問題なく移動している、など。)


時に診断が難しく、詳しく検査のできる病院にご紹介することもあります。子どもで視力低下する病気はそれほど多くありませんが、見えにくい様子があるようでしたら一度眼科で検査を受けることをおすすめします。


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OCTと視野検査

OCT(眼底三次元画像解析)は緑内障の診療に欠かせないものなっています。


現在多く使われているOCT機器は視神経乳頭と黄斑部の双方を解析するようになっています。従来緑内障は視神経乳頭部分の変化により診断していましたが、形に個人差が大きく時に判定が難しい場合もあり、黄斑部の解析もあったほうが判断しやすくなります。そして「視野に変化が出る」のが緑内障なので、視野検査も必要です。


よく使われるハンフリー視野検査で緑内障「初期」とされるのは、検査結果の平均偏差が-6dB以下ですが、これは視神経が40%しか残っていない状態です。これでは早期発見ができません。視野だけで初期の緑内障の診断、経過を追うのは無理があると言えます。


逆に進行した緑内障は視野のほうが経過を追いやすくなります。失明しても網膜の厚みは半分くらい残っているので、OCTでそれほど変化が見られなくても視野は悪化していく、ということがあるからです。

OCTは眼底写真を撮るような検査ですので患者さんの負担は少なく、視野検査は集中しなくてはならない検査のためイヤがる患者さんも多いのですが、両方の検査をしたほうが病気の状態がわかると言えます。

緑内障の患者さんで眼圧以外の検査を拒否する方もいらっしゃるのですが、眼圧は点眼薬の効果が上がっているかの確認で、OCT検査と視野検査はその眼圧が下がったことが視神経の維持をできているかを調べています。検査にも慣れて状態が安定している患者さんの場合には半年ごとの検査になりますので、予定どおりに検査を受けることをおすすめします。


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緑内障治療薬の合剤点眼

点眼薬はいろいろありますが、二種類の薬剤が入っている「合剤(ごうざい)」はいまのところ日本では緑内障治療薬だけです。商品名ではザラカム、デュオトラバ、タプコム、コソプト、コソプトミニ(コソプトの防腐剤が入っていない使い切りタイプのもの)、アゾルガ、ミケルナがあります。


ミケルナ以外はチモロールというβ遮断薬とプロスタグランジン関連薬の組み合わせ、ミケルナはカルテオロールというβ遮断薬とプロスタグランジンの組み合わせです。β遮断薬は呼吸器症状や不整脈という全身の副作用が出ることがありますが、カルテオロールは比較的少ないとされています。


合剤はもともとの点眼薬の点眼回数のうち少ないほうが選択されているため、二回使って効果が出るとされているチモロールが一回しか使われないため、患者さんによっては合剤にするとかえって効果が落ちることもあります。二種類の点眼薬をきちんと回数守って使っている方は合剤にする意味があまりないのですが、点眼を忘れがちの患者さんの場合には合剤にしたほうが良いときがあります。アゾルガとミケルナはもともとの点眼そのままの回数になっています。ミケランは1日二回なのですが、ミケルナにはミケランLAという持続型が配合されているからです。


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眼軟膏によるかぶれ

まぶたの腫れや赤みが引かないという場合、もし処方されている軟膏がネオメドロールという名前のものでしたら、その薬自体が原因のことがあります。これはステロイド剤なのですが、添加されているフラジオマイシンという抗菌剤にかぶれてしまう人が結構います。


サンテゾーン、プレドニンの眼軟膏に抗菌剤は入っていませんが、リンデロンAには同じくフラジオマイシンが入っています。このくすりにかぶれると皮膚科に行く患者さんが多いので、皮膚科医の間ではよく知られている薬剤アレルギーです。


軟膏に限らず点眼薬でもかぶれてしまう人がいます。目やまぶたの充血、かゆみがある場合、使っている薬を見直すことも必要です。

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使いやすい点眼薬をめざして

 写真は参天製薬から出ている緑内障の点眼薬です。瓶の包装が変わりました、とお知らせいただいたのですが、眼科医ならわかる独特の変更ポイントです。

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 瓶の蓋の部分がシマシマになっていますが、この縞の本数が1日に使う点眼回数になっています。通常点眼瓶の包装ははがすと蓋の部分の包装も取れるようになっていますが、このシリーズは縞の部分が残るようになっています。


 参天製薬から出ている処方点眼薬はディンプルボトルと呼ばれる使いやすい本体になっていますし、蓋も転がっていってしまわないデザインです。いつも参天製薬の点眼だけを使っているとなかなか気づかないのですが、後発品などを使うと「あれ?」と思う使いにくさがあります。先発品と後発品は値段のちがいだけではなく、このような使いやすさの差があります。また後発品であっても保存や防腐剤の点でいろいろ工夫をしているものもあります。


 当院では基本的に後発品に変更可として処方せんを出していますが、そのまま薬局に持っていくと、どのメーカーの薬が出るのかわかりません。いつも使っている薬と同じものが良いと希望される場合は変更不可として処方せんを出したり、症状によっては後発品の製品を指定して処方することもあります。


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