みさき眼科クリニック@代々木上原

TS-1による眼の副作用

抗がん剤による副作用については何度か書いていますが、自分の復習も兼ねての記載です。

TS-1は主に胃がんに使われている抗がん剤です。眼への副作用は角膜に傷ができるほか、眼から鼻に涙が流れる部分(涙道)が狭くなったり閉塞して涙があふれてしまうことがあります。投与開始後半年くらいから20%前後の人に涙があふれる副作用が出てきますが、どういう人がなりやすいのかはよくわかっていません。胃を全摘していたり、腎臓の機能が悪いとなりやすいという報告はあります。

抗がん剤が原因ではない涙道閉塞は8割が女性ですが、TS-1による涙道閉塞は女性は三分の一くらい、そして閉塞するのが涙点から涙小管という涙道の眼に近いほうに多く見られます。

角膜の傷はTS-1を中止すると治るのですが、涙道閉塞は一度なってしまうと回復しないために早めに発見して治療する必要があります。

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ヒドロキシクロロキン網膜症

ヒドロキシクロロキン(商品名:プラケニル)は、エリテマトーデス(SLE)の治療薬として最近日本でも使われるようになってきた薬ですが、目に副作用が出ることがあります。網膜の黄斑部(視力に一番大事な中心部分)にリング状の病変が出て中心視野が欠け、進行すると薬をやめても回復しないことが多く、副作用の早期発見が必要です。

眼科で必要な検査は通常の診察の他:
視力、眼圧、眼底写真、光干渉断層計(OCT)、視野検査、色覚検査
とされています。症状の出始めのころは視力も良好、眼底写真も正常のため、OCTによる検査で視細胞外層が薄くなっていないかをチェックします。投与前にこれらの検査を行い、その後は一年に一回、発症しやすい高リスクの場合には半年に一回の検査がすすめられています。

高リスクの患者さんとは以下のような方たちです。
*累積投与量が200gを超えている
*高齢者(70歳以上)
*肝機能障害、腎機能障害がある
*視力障害がある
*SLE網膜症がある
*投与後に眼科検査異常が出た

病院クラスの眼科にはOCTの機械はありますが、開業医ではまだ持っていないところもありますので、受診前には確認が必要です。

Byみさき眼科クリニック@代々木上原

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HEIMAT(ハイマート)@代々木上原

メインの写真撮り忘れましたが、カレー、生姜焼き、パスタ、ガパオライスというランチメニューのカフェでした。
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70席あるので、結婚式の二次会など向きなのかも。
近くにアステリスクがあるのに、お店のおすすめがモンブランなのは強気だなあ、と思ったり。

HEIMAT(ハイマート)@代々木上原
渋谷区大山町46-10 Jsビル代々木大山1F
Tel: 03-6407-1636
営業時間:11:00-23:00
不定休
食べログでの案内はこちら
お店のFacebookはこちら

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角膜内皮移植

目の一番表面にある角膜は外側から上皮、実質、内皮、という層構造になっています。最近は内皮部分に病気がある場合には、全部を取り換える全層移植ではなく内皮だけを取り換える内皮移植が増えてきています。全層移植より内皮移植は傷口が小さいためケガに強く、移植手術につきものの拒絶反応も少なめであり、また移植した角膜の透明性が回復するのも早い、という利点があるためです。

内皮移植にはDSAEKと呼ばれるドナーの実質をつけた移植片を使う方法と、DMEKと呼ばれるドナー実質がない薄い内皮だけの移植片を使う方法があります。DMEKのほうが視力の回復率が高く拒絶反応はほぼないため、手術としては優れた方法なのですが、とても薄い内皮だけをそれも日本人の茶色い虹彩の上で操作してという手術はかなり難しいようです。そして内皮移植の原疾患は欧米ではフックス角膜変性症という病気がほとんどで、この場合移植後の成績はとても良いのですが、日本では緑内障に対するレーザー虹彩切除術後の水疱性角膜症が対象となり、こちらは術後の角膜内皮数も減りやすいため、術後成績だけを比べると日本のほうが悪くなりがちです。

角膜全体でも厚みは500μ(1ミリの半分)くらいなのですが、その部分を移植できるようになった、というのはすごいことだと思います。

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眼瞼(がんけん)けいれん

眼瞼けいれんとは、まばたきがうまくできず、目が開きにくくなる病気です。中年以降の女性に多く見られます。抗精神薬が原因で起きる場合には30台でも発症します。診断がつけばボトックス注射が効果的ですが、意外に診断がついていないことも多くあります。

自覚症状は
「目をあけているのがつらい」(実際に目を閉じてしまって人やモノにぶつかってしまうこともあります。)
「まぶしい」
「目がかわく」
「まばたきが多くなる」
と、ドライアイの症状ととてもよく似ています。実際眼瞼けいれんの患者さんの半数以上にドライアイが合併しているため、ドライアイの治療のみが行われていて効果が上がらず、時に仮病と思われていることもあります。

診断をつけるには、まばたきをリズミカルにしてもらう方法でおこないます。特に検査機器も不要なのですが、この病気を疑って診察しないと見逃してしまうこともありますし、ドライアイの治療をしていると症状がはっきりしなくなり診断しにくいこともあるようです。ドライアイの治療効果が上がらない場合には、眼瞼けいれんも疑ってみる必要があります。

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